男性不妊外来MALE INFERTILITY

泌尿器科男性不妊外来
について

不妊症の原因は、女性だけではなく男性の原因が半分近くあります。
その内訳として、造精機能障害・性機能障害・精路通過障害などがあります。
婦人科のクリニックに男性が通うのは抵抗がある...という方もいらっしゃるかと思いますが、ご夫婦で一緒に不妊の原因を探り、治療を受けることが大切です。
当クリニックでは、横浜市立大学泌尿器科と連携し、生殖医療を専門とする泌尿器科医が土曜または日曜日に男性不妊専門外来を開設しております。
完全予約制となりますので、担当医にご相談の上ご予約ください。
ご予約は、5階受付またはお電話でも承っております。

男性不妊外来の診察は
6階で行います。
診察当日は6階受付へ
お越しください。

診察スケジュール

曜日時間担当医
第1土曜日PM14:00~17:30竹島医師
第3土曜日AM8:30~11:30
または
PM14:00~17:30
黒田医師
第4日曜日AM8:30~12:00
PM13:30~14:30
湯村医師
第5土曜日AM8:30~11:30
または
PM14:00~17:30
黒田医師

医師の都合により、曜日・時間の変更が生じる場合があります。 実際のご予約時にご案内いたします。

主な検査・診察の流れ

  1. STEP

    問診
    初診時は、問診票に基づき、症状や生活習慣等の確認、精液検査の結果があれば、結果の説明等を行います。

  2. STEP

    視診・触診・超音波検査
    精巣・精巣上体等の検査を行います。

  3. STEP

    血液検査
    男性ホルモンや精子を作るために必要なホルモンの値を血液検査で調べます。

  4. STEP

    精液検査

    • 通常の精液検査

    精液量・精子濃度・運動率・正常形態率・奇形率等を専用機器で解析します。
    所見により、内服等の治療を行い、繰り返し精液検査を提出していただくこともあります。

    • 特殊な精液検査(保険適用外)

    ・精液中酸化還元電位(ORP)検査
    酸化ストレスは精子にダメージを与えると言われています。
    ORP検査は精液の酸化還元電位を測定することで、精液中の酸化ストレスの強さが分かる検査です。
    この検査は、説明がつきにくい不妊、体外受精や顕微授精で結果が出ない場合等に有効と考えられています。

    ORP値を精子濃度/106 で割った数値(sORP値)が1.38以上の場合を陽性とします。
    陽性として判断された人の96%は高確率でWHOの精液所見の基準値を満たしていないという結果となりました。(4%は偽陽性でWHOの基準を満たしていることがあります)

    ※精液量が少ない場合等、検査が出来ないことがあります。
    費用:11,000円(税込)

    ・DNA断片化指数(DFI)検査
    精子が酸化ストレスなどのダメージを受けることで精子のDNAが損傷する事があります。精子の中のDNAの状態を調べ、どの程度の割合で精子のDNAが損傷しているのかを調べる検査です。

    損傷したDNAを持つ精子の割合をDNA断片化指数 (DFI: DNA fragment index) と言います。
    通常の精液検査で異常が無い方でも、精子のDFIが高い場合では、受精率や妊娠率が低くなったり、流産率が高くなったりすると言われています。
    検査結果が出るまで4週間程かかる場合があります。

    ※検査のために精液は1ml以上必要です。
    費用:22,000円(税込)

  5. STEP

    治療
    精液所見を改善させるためのホルモン剤・ビタミン剤・漢方等の内服薬 を処方します。
    また、無精子症の方の場合、TESE(精巣内精子回収術) 等の外科的治療を主に横浜市立大学附属市民総合医療センターにて実施しています。